最近では個人でもECサイトをそれほど手間をかけることなく運用することができるようになった。そのためECサイトそのものを自分で作成するケースや、フリーランスのエンジニアに依頼するケースなども増えている。それだけECサイトの作成・構築・運用がIT業界によって大きなニーズとなっていることを意味していると言えるだろう。
そんなECサイトの構築にはいくつかの専門的なスキルが必要だ。その筆頭に挙げられるのがクライアントサイド言語だ。これはECサイトを利用するユーザーのパソコンやスマホで処理されることになるプログラムを行うための言語だが、特別な言語というわけではなく、この処理にとくに向いている言語を使いこなすスキルが問われる。おもにHTML、CSS、Javaが用いられているから、このクライアントサイド言語の習得がECサイト作成における最低限のスキルと言えるだろう。
それからサーバー知識。どのサーバーを利用するか、そしてそのサーバーに適したOSの選択や操作のための知識・スキルが問われる。例えばECサイトに向いたオープンソースとして注目を集めているEC-CUBEの場合はApacheサーバーの使用が前提となる。レンタルサーバーではなく自前でサーバーを用意してECサイトを運用するからにはこうしたサーバー知識は必須だ。
あとはやはり画像・動画の制作・編集スキルも欲しい。サイトのロゴマークやトップページの画像はオリジナルのものを用意しないと没個性的になってしまうし、ユーザーの目に止まらないだろう。クラウドソーシングでプロに依頼する方法もあるが、費用対効果の面を考えると最低限の画像・動画の制作・編集スキルは持っていたほうがよい。